タイのプリペイドSIMを比較!おすすめの会社、購入方法、メリット・デメリットについて

タイ

2017年6月にタイ(バンコク)を訪問することになり、現地携帯電話会社のプリペイドSIMの利用を検討しました。今回は出発前に集めた情報と実際に使用した感想をまとめました。

 

なお、プリペイドSIMは万人向けではなく、向かない方もいらっしゃいますので、その方への対処法も合わせて報告します。

 

タイでSIMフリーもしくはSIMロックを解除した日本のスマホが使えるか?

タイの大手3社の周波数(Band)を比較

タイの携帯電話会社は日本と同じように大手3社(AIS、true、dtac)がかなりのシェアを握っています。また、タイでも4G(LTE)によるモバイルインターネットを利用できます。そこで、大手3社が4G(LTE)に使用している周波数(Band)を調べました。AIStrueは使用する周波数(Band)が多いため、エリアが広くつながりやすい可能性が高くなります。

Band1

(2100MHz)

Band3

(1800MHz)

Band8

(900MHz)

AIS
true
dtac

○:対応   ー:非対応

日本(ドコモ、au、ソフトバンク)の周波数(Band)

日本の会社(ドコモ、au、ソフトバンク)でも同じ周波数(Band)を使用しています。SIMロックがかかっていなければ、国外においても対応している周波数(Band)での通信が可能です。つまり、日本国内で今使っているスマホがSIMフリー版もしくはSIMロック解除済であれば、SIMを交換するだけでタイの会社の回線が使用できます。

Band1

(2100MHz)

Band3

(1800MHz)

Band8

(900MHz)

ドコモ
au
ソフトバンク

○:対応   ー:非対応

※ 端末ごとに多少の違いがあります。

周波数(Band)から考える、タイでおすすめの携帯電話会社

周波数(Band)の対応状況からはAISとtrueがおすすめです。

AISとtrueのプリペイドSIMを滞在中にバンコク市内だけでなくアユタヤやカンチャナブリでも使用しましたが、エリア外となることはありませんでした。

 

プリペイドSIMの入手方法

スワンナプーム国際空港

日本からタイを訪れる場合、多くの方はスワンナプーム国際空港に到着すると思います。空港内には各社の販売ブースが設置されているため、入手のしやすさの面では3社とも変わらないと思います。ただし、よく並ぶ(混雑している)ようで、実際に到着時には各社のブースに結構な列が出来ていました。

 

なお、購入時には身分証明書(パスポート)が必要です。使用者の登録手続きがあるようで、時間がかかることはデメリットですが、スタッフが端末の設定を済ませてくれることは不慣れな方にとってはメリットです。

インターネット(事前購入)

Amazonや楽天市場などで出発前に(日本国内で)購入することもできます。この場合、端末の設定を自分で行わなければなりませんが、到着してすぐに活動することが出来ます。長期滞在者は別として、貴重な休みを使って旅行する場合は時間的に余裕がありませんし、団体で移動するツアーなどではそもそも単独行動(1人だけSIMを買いに行く)が許されませんので、事前に手配できるのはありがたいです。私も事前に購入し、空港発のツアーの待ち時間を両替に充てました。

 

また、多くの出品者はパスポートの呈示を不要としています(出品者が自身の法人を使用者として登録している)ので、多くの人が集まっている前でパスポートを取り出す必要はありません。日本のパスポートは狙われやすいと言われていますので、盗難対策にもなりますね!

 

 

 

 

 

 

 

プリペイドSIMの有効期限は購入日ではなくタイに着いて最初に通信した日を基に計算されますので、滞在日数に応じて購入すれば大丈夫です。なお、AISとtrueのプリペイドSIMは確認できましたが、dtacの販売は確認できませんでした。販売会社による保証は1ヶ月など期限が決まっていますので、あまり早期には購入しない方が良さそうです。

プリペイドSIMの設定方法の比較(AIS、true)

周波数(Band)でAISとtrueに絞られましたので、今度は2社の通信設定について比較しました。なお、iOSでは自動で設定されるようです(iPad mini 4ではSIMを挿入するだけで使用できました)。

AISのAPN設定

名前 任意(例:AIS)
APN internet
ユーザー名 空白(入力しない)
パスワード 空白(入力しない)

trueのAPN設定

名前 任意(例:true)
APN internet
ユーザー名 true
パスワード true

設定に関して両社の差はそれほどない

Android端末では多くの場合、APN設定が必要となりますが、ユーザー名とパスワードの入力の有無程度の差ですので、現地SIMの使用に慣れた方には大した違いではないと思います。ただし、(使いまわしの場合)SIMフリーのwifiルーター(Aterm MR04LN、NEC)では台湾で使用していた設定をそのまま使用できたので、AISの方が都合がよかったです。

 

料金プラン

どちらも7日間データ無制限プランを使用しました。

AISの7日間データ無制限プラン

100分無料通話

7日間データ無制限(1.5GBで速度制限がかかる)

→2.5GBへ変更になった模様(SMSで確認)

 

 

trueの7日間データ無制限プラン

100分無料通話

7日間データ無制限(1.5GBで速度制限がかかる)

7日間プランから考える、タイでおすすめの携帯電話会社

7日間プランの場合、速度制限がかからないデータ量の多いAISがおすすめです。

なお、どちらの会社もwifiが追加料金なしで利用できます。

 

実際に使って感じた、現地SIMを利用するメリット

通信料が安い

今回利用したSIMは出発前に国内で調達し、AISが1,150円、trueが1,200円でした。これは、現地価格299バーツ(到着時 1バーツ=3.30円)より200円ほど高いだけです。

 

日本の会社のローミングを利用すると、(ドコモの場合)

料 金 通信量 備  考
海外1dayパケ 980円/24H 30MB 申込必要、30MB超過後は最大16kbpsに制限
海外パケ・ホーダイ 2,980円/日 無制限 申込不要(対象プランのみ)

これだけの費用が滞在中毎日発生するため、現地のSIMを1日使うだけでほぼ元が取れてしまいます。

現地での通話料が安い

タクシー運転手は現地の言葉しか理解できない方が多いため、目的地(ホテルやお店など)がうまく伝えられない場合にはその用務先に電話をかけて従業員に運転手を案内してもらう必要があります。その際には無料通話分で通話ができます。7日間プランの場合、100分間の無料通話分がついていますので、滞在中はほとんどの方が賄えるのではないかと思われます(私も十分でした)。

 

ローミングをしている場合の通話料はタイ国内向けで75円/分(ドコモの場合)となり、案内に手間取って長時間の通話となってしまった場合にはかなり高額な通話料が発生します。

 

現地SIMを利用するデメリット(ドコモユーザー編)

日本の電話番号が使えない(発信・着信ができない)

日本で使用しているスマホに現地のSIMを入れて利用する場合、日本の電話番号にかかってきた電話は受けられなくなります(ドコモ以外のユーザーも同じ)。仕事の電話がかかってくる可能性のある場合は致命的ですね。

dアカウント設定のエラー通知が消えない

ドコモSIMを抜いて通信を行うと、dアカウント設定のエラー[N105]が表示されます。SIMで認証を行っているのかな?

このエラーは、ドコモ以外のお客様(ドコモの回線をお持ちでない方)として新規にdアカウントを取得することで対処できます。

ドコモメールアプリが使用できない

dアカウントと紐付けされているため(?)、dアカウント設定のエラーが出現するとドコモメールアプリも使用できなくなります。

 

ただし、事前(出国前)にドコモメール以外のメールアプリ(AndroidやiOS標準のものでOK)からの利用設定を行っておけば、@docomo.ne.jpのメールをPCのメールと同じように送受信できます。

 

準備は全て出国前に行います

  1. dアカウント設定で「dアカウントでドコモメールを利用」の設定が「利用する」になっていることを確認
  2. IMAPに対応しているメールソフト(アプリ)の設定を行う

 

まとめ

おすすめのプリペイドSIM

AISかtrue、7日間用はAISのデータ量が多くてお得。

※プラン多数のため、滞在日数と使用予定のデータ量で比較されることをおすすめします。

 

プリペイドSIMの購入場所

Amazonや楽天市場などで事前に購入する方が断然便利です。現地調達との価格差はそれほどありませんし、設定がわからない場合でも日本国内ならすぐにネットで検索ができます!何より、カウンターに並んで貴重な旅行の時間を浪費しなくて済むのが最大のメリットです。

 

プリペイドSIMが向いている人

  • 日本の電話番号が使えなくても(仕事に)支障がない方
  • 日本との連絡はSNSかメールで済ませられる方

プリペイドSIMが向かない人

  • 日本の番号で電話を受ける必要がある方
  • 面倒なことは苦手(ただし、ローミングが出来るかは出国前に確認が必要)
  • ローミングの通信料が気にならない方

 

日本の番号で電話が必要な方へおすすめのネット使用方法

どうしても仕事などで日本で使用している番号に電話がかかってくるという方にはwifiルーターの使用がオススメです。モバイルインターネットをオフにし、wifiルーターを使用すると、インターネットをローミングよりも格安の料金で利用しながら日本の番号で電話を受けることが出来ます。wifiルーターはかばんに入れて、スマホのみ携帯すれば良いので、手を煩わせることもありません。

 

その方法は2つ

1.自前のwifiルーター+プリペイドSIM(全て自分で設定、やや難易度が高い)

2.wifiルーターのレンタル(設定が容易、出国前に設定が可能)

 

初めての方におすすめなのが2番のレンタルサービスです。自前でwifiルーターを用意(購入)する必要がなく、また対応する周波数を気にしないで利用できます。現在では多くの地域で提供されていますし、1台で複数人での共同利用もできますので、もしよろしければ出発前に検討されてみてください。

タイのみ(1か国)利用予定の方向け

タイ専用ポケットwifiルーター【タイDATA】

  • LTE利用可能
  • 1日当たりの通信量上限 700MB → 無制限利用可能に!
  • 通信料 690円/日 → 590円/日に!


2か国以上で利用予定の方向け

ワイホー

  • LTE利用可能、アジア周遊プランは約15か国・地域対象(1台を複数の国で使える!)
  • 1日当たりの通信量上限 500MB
  • 通信料 1,280円/日


 

皆さんに合った方法が見つかることを願っています。なお、旅行の際には現地通貨の調達も必要になりますので、私のタイでの体験を紹介します。

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