羽田空港国際線ターミナルを利用、チェックインから搭乗まで

個人的に国際線で利用することが多くなった羽田空港の国際線ターミナルですが、国際線のルールを把握していないことに気付きました。そこで、今回、国際線ターミナルの手続きの流れや締切時間などについて備忘録を兼ねて調べてみました。

羽田空港国際線ターミナルには何時間前に到着するべき？

搭乗手続きの締切時間は多くの会社で出発時刻の1時間前となっています。これは「1時間前に並べばいい」ではなく「1時間前には搭乗手続きが終わっていなければならない」という意味です。列が長かったから締切時刻に間に合わなかったという理由は通じません。出発便が重なるような時間帯では特に早めに並ぶ必要があります。

詳しく調べてみると、会社によって微妙な差があります。

ANAは「搭乗クラスに関係なく出発時刻の40分前」を搭乗手続きの締切時間としています。

JALは「ファーストクラスとビジネスクラスのみ出発時刻の45分前」と定めています。他のクラスの場合は1時間前が締切時間です。

しかし、出発便が重なった時の手続きカウンターの混雑を考えると、出発時刻の1時間前到着では心許ないですね。無事に通過できても、後に続く保安検査や出国検査でも時間がかかるため、最後は搭乗口まで全力疾走です。免税店は通過するのみ。

個人的にはやはり、出発時刻の2時間前までには空港に到着したいです。

Fast Track（優先レーン）で保安検査場の所要時間を短縮

羽田空港国際線ターミナルの保安検査場にはFast Trackという名称の優先レーンがあります。サービス提供時間は6:30-11:00、21:00-24:00と限られていますが、一般レーンが混雑している時でもそれほど待たずに保安検査を受けることが出来ます。赤い絨毯がひかれた入口が特別感を演出していていいですね。このサービスを受けるためには入口の警備員へ搭乗券とステイタスカードなど証明できるものを提示する必要があります。私の前にレーンに入ろうとした方はマイレージ上級会員であることを証明できなかったため、利用を断られていました。

対象となる方はステイタスカードを絶対に携行してくださいね！

写真の看板にあるように、航空会社ごとに対象者が異なります。ANAやJALの場合、マイレージ会員は本人に加え同行者1名も一緒に利用できます（ファーストクラスは本人のみ）。

なお、保安検査場はターミナル内に2か所あり、現在ではその混雑具合を表示するサービスも行われていました。ただし、Fast Trackは1か所だけだったと思います。

自動化ゲートで出国審査の所要時間を短縮

羽田空港には自動化ゲートが設置されており、利用登録を行っていればスムーズに出入国の手続きが行えます（羽田以外にも成田空港第1・第2、中部、関西で運用中）。私は、GWにシンガポールへ出かけた際も有人レーンが長蛇の列を作っているのを尻目に5分ほどで出国手続きを終えることが出来ました（写真は法務省の案内資料より）。

利用登録の手続きは空港内で行えます。ただし、出国審査場内は制限エリアとなりますので、注意が必要です。

申請書は事前にHPからダウンロードし、記入済みのものを持参することをおすすめします！

日本人用　・　外国人用（再入国者用）

その場で記入することもできますが、登録手続きに「1人5分ほど」かかります。私が手続きを行ったときは係員が2名しかおらず、申請者が重なって20分近く待たされました。少しでも早く並ぶためには、事前に準備しておいた方が良いですね。

手続きが完了すると、パスポートのスタンプ欄の最後のページに登録済みのスタンプが押されます。有効期限はパスポートの有効期限の前日まで？

なお、国内4空港に設置されている自動化ゲートは相互に利用できるため、羽田以外の空港（成田、中部、関西）で利用登録を済ませている方は、羽田での手続き不要です。また、羽田から出国、成田から入国というような利用もできます（体験済み）。

なお、この自動化ゲートですが、たまに指紋の読取が出来ない不具合（？）があります。数回挑戦しても「NG」となる場合は、近くにいる職員に声をかけた方が無難です。その場合、空いたゲートを使って審査官が対応してくれます（改めて有人ゲートに並びなおす必要はありませんでした）。私は帰国（入国）時に何度挑戦してもダメで、審査官のお世話になりました。

ラウンジでゆっくり過ごす

一通りの手続きが終了して搭乗時刻まで他にすることがなければ、ラウンジでゆっくりするのも１つの選択肢ですね。羽田空港国際線ターミナル内には、航空会社のラウンジとカードラウンジがあります。残念なことに、羽田空港にはプライオリティ・パスで利用できるラウンジがありません（2018年7月現在）。

航空会社のラウンジ

ANAとJALそして、キャセイパシフィックの3社がラウンジを開設しています。残念ながら、スカイチームのラウンジがありません。

カードラウンジ

カードラウンジは全部で4か所あります。このうち、SKY LOUNGEとSKY LOUNGE ANNEXはVISAやJCB、AMEXなどのゴールド以上のクレジットカードで利用できます。残念ながら、楽天カードは提携していないようです（対象外）。一部の航空会社（主にスカイチーム）はTIAT LOUNGEとTIAT LOUNGE ANNEXのラウンジを案内しています。

• SKY LOUNGE
• SKY LOUNGE ANNEX
• TIAT LOUNGE
• TIAT LOUNGE ANNEX

なお、前述の通り、プライオリティ・パスに対応したラウンジもありませんので、羽田空港の国際線ターミナルでは楽天カードのメリットを享受できません。

一方、ANAカードやJALカードのゴールド以上のカード所持者はSKY LOUNGEとSKY LOUNGE ANNEXを利用できそうです（発行元が該当するため）。上級会員の方は食事が出来る航空会社のラウンジの方を利用するため、実際の利用は少なそうですが…SFCやJGCでないゴールドカード所持者には参考になるかもしれません。