台湾桃園国際空港第2ターミナルにはチャイナエアライン運営のラウンジが2か所あり、以前は梅苑(VIP向け)とCIラウンジ(その他)というような形で分けられていました。外観が華やかな梅苑はスカイチーム・エリートプラスで(デルタのクレジットカードを持っていても)利用できなかったため、正に高嶺の花のような存在でした。
ところが、改装前後から、スカイチーム・エリートプラスで梅苑を利用できたという情報が散見されるようになりました。その間も、私がCIを利用する際には必ずと言っていいほど「D4前」と案内され続けていたため、私は対象外だと思い続けていました。
ある日、私の訪台と同じ時期に梅苑が利用できたというブログを見つけてしまったため、やはり入室資格が変更になったのではないか、そう確信してチャイナエアラインのHPでラウンジ情報を調べてみました。
「梅苑」という名前がない??
チャイナエアラインのHP(日本語)で台北のラウンジ情報を検索すると、第2ターミナルには
- 桃園チャイナエアラインラウンジ
- チャイナエアラインラウンジ
の2か所が表示されます。
写真や場所から考えると梅苑は2のラウンジ(写真右)なのですが、「梅苑」という文字が1つもありませんでした。
本家は中国語(繁体)だと考え、言語を切り替えて調べてみました。すると…
ここでようやく「梅苑」という文字が出現!しかし、「原梅苑」と書いてあります。
中国語辞典によると、「原」は「元の」「以前の」という意味らしいです。つまり、梅苑という名前は廃止され、チャイナエアラインラウンジという名前に変更されたと考えられます。
変更は名前だけでない!ラウンジの位置付けも変わった!!
改装後はVIPラウンジをD4前のみ配置
ラウンジの情報を詳しく調べてみると、元のチャイナエアラインラウンジ(D4前ラウンジ)と梅苑(4階ラウンジ)で座席配置が異なります。D4前にはパラゴン・エメラルドなどチャイナエアライン上級会員向けの専用エリア(VIPラウンジ)が設置されている一方、4階ラウンジにはビジネスエリアのみとなっています。
D4前 | 4階 | ||
座席数 | VIP(Exclusive area) | 114席 | – |
ビジネス(Business area) | 144席 | 130席 | |
営業時間 | 5:30 – 23:30 |
なお、基本的な設備はどちらも共通のようです(ヌードルバーはD4前のみ)。
D4前ラウンジはチャイナエアライン搭乗客にとって便利な場所
チャイナエアラインの第2ターミナル出発便はDゲートが多いため、D4前という場所は搭乗口に近い、非常に便利な場所です。また、新しくVIPラウンジが設置された3階は階段など上下の移動を伴わない場所です。これらの理由から、VIPラウンジをD4ゲート前の3階に移転したのは、上級会員向けのサービスとして妥当な選択ではないかと思われます(もしかしたら、お客様からの要望で実現したのか?)。
思い返すと、2017年頃から変化があった
思い返すと、D4前ラウンジは2017年頃から変化がありました。2017年10月の訪台時にはそれまで自由に使えていた3階に專屬區(EXCLUSIVE AREA)が設けられていました。この時、スタッフからはVIPでなければ下(2階)に行くよう案内されました。
この頃は、梅苑改装に伴う一時的な措置かと思っていましたが、VIPラウンジをD4前に移す準備段階だったのですね。
ラウンジ変更は悪いことばかりではない!
4階ラウンジが格下げになったからと言っても、悪いことばかりではありません。台北と日本の地方空港を結ぶ路線(B737-800で運航)は、C5Rゲート(バス)を使用する頻度が高く、D4前ラウンジからだとかなり歩くことになります。その点で、CゲートとDゲートのほぼ中間に位置する4階ラウンジがVIP以外に開放されたのであれば、むしろ利便性は高まったと言えるかもしれません。ハーゲンダッツが食べたくなったら近くにTHE MOREのラウンジもありますし…
まとめ
スカイチーム・エリートプラスで梅苑が利用できたという喜びの報告は、結局、VIPラウンジ移転に伴う変更が理由だという結論に達しました。もちろん、スカイチーム・エリートプラスでD4前ラウンジ(2階)も引き続き利用できますし、選択肢が増えたという意味ではVIP以外にとっても喜ばしい変更だったのだろうと思います。あとは、改装後に若干質が落ちたように感じる料理とスタッフの質を改善していただけると満点かな…