桃園国際空港からバスで台北駅に向かっていると、金色の屋根と朱色の柱が印象的な中国様式の宮殿のような建物が目に入ってきます。この建物はかつて世界10大ホテルに選定されたこともあるホテルで、その名を「圓山大飯店(グランドホテル)」と称します。私はこのホテルを初めて見たときから、一度は泊まってみたいと強く思っていました。
今回、圓山大飯店で最も広い、角部屋の「エグゼティブスイート(Executive Suite)」に宿泊する機会を得ました(注)。
(注)ホテル利用時はこの名称でしたが、2018年9月に確認したところ、名称が変更されているようです。現在の名称は「コーナースイート」のようです。
このスイートは「約93m2」もあり、独立したリビングとベッドルームでゆっくりと過ごせます。また、リビングには6人掛けのソファーが用意されており、その広さを利用して小会議室のような使い方も可能です(実際にホテルのホームページには「商談にも」と書かれています)。家族旅行で使用しても、荷物は置き放題でゆったりですね。
魅力いっぱいのエグゼティブスイート(Executive Suite)ですが、気になるのは宿泊料金だと思います。
料金もホテルの名前に恥じずグランド!!
NT$26,000 + サービス料(10%)= NT$28,600(約11.5万円)
これ、1泊食事なしの正規料金です(苦笑)。台湾の最高レベルを目指したホテルだと聞いていますが、料金の方も台湾の最高レベルではないでしょうか?
この価格・・・私にはとても出せる金額ではありません。日本ですら1泊2万円以上のホテルに泊まったことがないのに、物価が日本の半分程度の台湾でですよ!
今回、運よく格安料金で予約できたため、エグゼティブスイートの宿泊が実現できました。
このページでは、エグゼティブスイートの様子とともに、どのように予約したのかについてお伝えします。
これがホテルか?その存在感に圧倒される!
外観ですでに圧倒されていますが、ホテルへ1歩足を踏み入れると、宮殿に迷い込んだかのような錯覚を覚えます。本当に、これがホテル??
天井には梅の花の模様!
台湾と言ったら梅ですね!
エレベーターの扉が金ピカ!!
豪華と言えば「金」でしょう!
廊下が広い!!
廊下は明るいのはもちろんですが、とても広かった!
圓山大飯店(グランドホテル)本館の客室は8種類!
圓山大飯店(グランドホテル)本館は大きくスタンダードフロア(2-6階)とプレステージフロア(7-9階)の2フロアに分けられます。また、各フロアには4種類の客室があり、計8種類となります。さらに、別館に3種類の部屋もありますが、今回は割愛します。
スタンダードフロア(2-6階)の客室の種類
スタンダードフロアの客室は下記の4種類となります。このうち、スタンダードは窓がない部屋となります(召使部屋と呼ばれているらしい??)。
客室名 | 宿泊料金(正規) | 室内の広さ |
スタンダード | NT$8,200 | 27m2 |
デラックス | NT$12,000 | 40 – 46m2 |
ジュニアスイート | NT$18,000 | 66m2 |
エグゼティブスイート | NT$26,000 | 93m2 |
※ サービス料(10%)が別途必要。朝食も別途必要(NT$600)。
プレステージフロア(7-9階)の客室の種類
プレステージフロアの客室は下記の4種類となります。このうち、プレステージスタンダードは窓がない部屋となります。
客室名 | 宿泊料金(正規) | 室内の広さ |
プレステージスタンダード | NT$8,800 | 27m2 |
プレステージ | NT$13,000 | 40 – 46m2 |
プレステージジュニアスイート | NT$22,000 | 66m2 |
プレステージグランドスイート | NT$30,000 | 93m2 |
※ サービス料(10%)が別途必要。朝食も別途必要(NT$600)。
※ プレステージラウンジ(10階)が利用可、朝食会場としても利用できる。
予約時には部屋の眺望に注意
ホテル予約時には部屋の眺望(窓から見える景色)に気をつけなければなりません。長方形の本館はその立地上、眺望が「山側」か「市街地側」かに分かれてしまいます。せっかく予約したのに・・・とならないように、しっかり調べたほうがよさそうです。また、その表記は予約サイトごとに微妙に違いますので、注意が必要です。統一してほしいというのが本音です。
圓山大飯店(グランドホテル)の「エグゼティブスイート(Executive Suite)」はどのような雰囲気か?部屋を紹介!
圓山大飯店(グランドホテル)の「エグゼティブスイート(Executive Suite)」は2~6階の四隅にあります。角部屋ということで各階4部屋と限られる一方、様々な角度から台北市内の眺望を楽しむことが出来ます(上の写真の503、506、549、550号室が該当)。7~9階には「プレステージグランドスイート(Prestige Grand Suite)」という名称の部屋がありますが、基本的な設備はエグゼティブスイートと変わらないと思われます(プレステージラウンジの利用の可否程度の差?)。
「エグゼティブスイート(Executive Suite)」は3部屋から構成されている!
エグゼティブスイートは「リビングルーム」「ベッドルーム」「バスルーム」の3部屋から構成されています。しかも93m2という一軒家かと見間違うほどの広さがあるため、全ての部屋が非常にゆったりとした造りとなっています。
リビングルームには6人掛けのソファーとデスク
部屋自体は大人2人用なのですが、リビングルームには6人掛けのソファーが用意されていました。来客もしくは他の部屋に宿泊した同行者との打ち合わせ用?部屋が広いため、隣のベッドルームから2人掛けのソファーを持って来れば、8人座ることも可能です。
デスクもあります。
ベッドルームにも2人掛けのソファーがある
今回宿泊した部屋はダブルベッド×2の部屋でした。
窓際には2人掛けのソファーが用意されていました。
バスルームはバスとシャワーが独立している
多くの高級ホテルに見られるように、バスとシャワーが独立していました。シャワーで体を洗った後、お湯を張ったバスでゆっくりくつろぐ…贅沢ですね。
シャワールームの扉は水漏れなどもありませんでした。さすが。
ウォシュレットです。ごみ箱が隣に置いてあるので、トイレットペーパーはこちらへでしょうか?何も書かれていませんでした。なお、1階の朝食バイキング会場のトイレは水に流すよう書かれていました。
バルコニーからは台北市内が一望できる
バルコニーからは台北市内が一望できます。しかし、隣の部屋とはこの柵で仕切られているだけなので、容易に侵入できそう…戸締り確認は重要ですね。
夜はまた違った景色が広がります…夜景がきれい!
松山空港が近いため、飛行機が離着陸する様子も見えますよ。
ちょっと得した気分、ウェルカムフルーツがお出迎え
リビングルームには「ウェルカムフルーツ」が用意されていて、入室を温かく迎えてくれました。今回はチェックインが22:00頃だったため、ウェルカムフルーツには手を出しませんでしたが、素敵なサービスです。
アメニティが充実している
アメニティはちょっと豪華な箱に入れられています。
- 歯ブラシ
- ヒゲソリ
- シャワーキャップ
- くし
- 美容セット
液体は小瓶に入れられています。
- シャンプー
- コンディショナー
- ボディソープ
- ボディローション
ミニバーに用意されたミネラルウォーターは無料、冷蔵庫内の飲み物は有料
ミニバーには圓山大飯店の名前が入ったミネラルウォーターが4本準備されていました。
大抵のホテルでは無料なのですが、室内を何度も探してもミネラルウォーターに関する記載がありませんでした。ちょっと不安になりつつも、(有料でも)チェックアウト時に精算すればいいやと思い開封。チェックアウト時に確認したところ、やはり無料でした。
ただし、冷蔵庫内に入っているミネラルウォーター(Evian)は有料ですので、気を付けて!
有料の飲み物を利用した場合はチェックアウト時に精算します。伝票に数量を記入してフロントへ提出するだけです。
輸入ビール(アサヒ、キリン) NT$170(約640円)
Evian、コカコーラ、ソイジョイ NT$150(約600円) ビールと水がほぼ同じ値段!
圓山大飯店の朝食を体験!
圓山大飯店の朝食会場は1階のレストラン(松鶴餐廳)となります。
食事は中華料理と西洋料理のバイキング形式で提供されます。
時間 6:00 – 10:00
料金 NT$600(約2,400円)
料理
パン
ちらし寿し
焼き芋
おかゆ
生野菜サラダ
ドレッシング
その他料理
フルーツ
ヨーグルト
デザート
飲み物はセルフです
朝食時間帯には、ビールやハーゲンダッツの提供はないようです。ビールサーバーには提供時間外(昼・夜のみ)である旨の記載がありました。
ハーゲンダッツにはカバーが…
味はデラックス・・・とはいかず、ごく普通のバイキングといったような感じでした。これでNT$600は高いな~と思いながら食事をしていました。期待していた分、残念…ちょっと前に泊まった新横浜プリンスホテルの朝食バイキングの方がおいしかったような気が…
座席
座席は、窓際だとガラス越しに庭園を眺めることが出来ます。
食事中は自分の席に写真のようなカードを置きます(入口で渡されます)。食事が終わったら入口の職員へ返却します。バイキング形式だと料理を取りに席を立ったのか、食事が終わったのか判断しにくいため、席を探している客にとっても、片付ける職員にとってもわかりやすい方法だと思います。日本語の表現に違和感があるのはご愛嬌で(笑)
なお、プレステージフロア(7 – 9階)の宿泊客はプレステージラウンジ(菁英貴賓廳)でも食事が出来ますので、連泊の方は両方を味わってみるのもいいですね。今回はプレステージではないため、もちろん利用できませんでした…
その他の館内設備
今回は利用していませんが、屋外プール(オリンピック公認?)やジムがあります。
圓山大飯店へのアクセス(シャトルバスなど)
MRT圓山駅 ⇔ 圓山大飯店の無料シャトルバス
最も本数が多く、深夜まで運行しています。20 – 30分間隔。
始発 | 最終 | |
圓山大飯店 発 | 6:30 | 22:00 |
MRT圓山駅 発 | 6:40 | 23:05 |
圓山駅のバス停はMRT1番出口からちょっと遠いです。また、MRTの高架下で橋脚に隠れているため、夜は特にわかりにくいと感じました。路線バスと共用で、しかも周囲にいくつか乗り場がありますので若干迷いましたが、バス停の柱に圓山大飯店行の無料シャトルバスの時刻表が張り付けられていましたので、最終的にはそれで確認できました。
MRT剣潭駅 ⇔ 圓山大飯店の無料シャトルバス
士林夜市へ行く時に利用できるバスです。いつの間にか増便されていて、1時間に1or2本運行されています。
出発 → 到着 | 始発 | 最終 |
圓山大飯店 → MRT剣潭駅 | 11:30 | 22:30 |
MRT剣潭駅→ 圓山大飯店 | 11:40 | 22:40 |
MRT台北駅(桃園空港線) ⇔ 圓山大飯店の無料シャトルバス
9~18時の移動に利用できます。その他の時間帯はタクシーですね。
台北駅への無料シャトルバスは廃止されたようです(2018年9月現在)
タクシー利用(圓山大飯店 → 台北駅)
所用時間は約10分、料金はNT$150程度です。無料シャトルバスの発着所はMRT桃園空港線の方にあるため、台鐵や高鐵を利用する場合にはちょっと不便(空港へ行く場合は便利)。その点、タクシーはメインステーションの方へ止まってくれるため、荷物が多いときには助かります。
桃園空港 ⇔ 圓山大飯店の高速バス
今回は利用していませんが、ホテルの前に直接停車するバスがいます(大有バス1961)。所用時間は約1時間30分、料金は大人がNT$90です。
注意点として、ホテルから乗車する場合は出発時刻の1時間前までにホテルのロビー(サービスセンター)で予約が必要となります。
→ 近くを通るルートのバスが予約のある場合のみホテルへ迂回するため
ホテル発車時刻 | ||
---|---|---|
05:10 | 10:20 | 15:20 |
06:10 | 11:20 | 16:20 |
07:20 | 12:20 | 17:20 |
08:20 | 13:20 | 18:20 |
09:20 | 14:20 | 19:20 |
圓山大飯店にお得な料金で宿泊!
正規料金で11万円以上する圓山大飯店ですが、条件をしっかり調べてから予約すると、お得に宿泊できます。予約サイトは数多くありますが、税金やサービス料まで含んだ料金を表示しているサイトと、宿泊料のみ表示しているサイトが混在していますので、注意が必要です!
今回は正規料金のおよそ4分の1の価格で宿泊できました。あくまでも今回の結果です。
宿泊料(朝食付き)26,042円+税サ料4,037円=30,079円
正規の約11.5万円はどこへやらといった感じですね。
タイミングによって宿泊料金は変化するため、圓山大飯店で宿泊を検討中の方は是非とも複数のサイトで検索してみてください。お得なプランが見つかるかもしれませんよ!