2018年5月の訪台記録です。今回は台東訪問が主な目的でした。松山から台東への国内線が飛んでいることは承知していましたが、それだと苦もなく移動できそうだったため、敢えて鉄道を選択しました。沿線の風景に興味があったのも理由の1つですが…
桃園空港から台東への鉄道を調べていると時計回りでも反時計回りでも所要時間はあまり変わらない…ということで、行きと帰りのルートを変えて思い切って1周するような形にしました。
1日目(入境、台東まで移動)
桃園国際空港到着(13:30)
常客証を利用し、入境審査を素早く済ませました。また、手荷物は機内持ち込みサイズにまとめ、時間短縮を図りました。
桃園MRT(普通車)
機場第二(14:00)⇒高鐵桃園駅(14:17)
残念ながら直達車の運行する時間帯ではありませんでした。
高鐵(1649次)
高鐵桃園(14:43)⇒高鐵左營(16:20)
台鐵(莒光705号)
新左營(16:53)⇒台東(20:43)
熊の絵があちらこちらに…
途中の高雄駅周辺は地下化工事の真っ最中!
夏には高雄駅の地下ホームが供用開始だそうです。このホームは今回が最後かな?
夕食は新左營で購入した台鐵便當(駅弁)です!
いつも変わらない味です。最近は台湾も駅弁ブームみたいですが、私はこれが一番好きです!
台東駅から市内(ホテル)へ
台東駅の到着が定刻より遅れて21時過ぎでした。駅の利用者は多かったものの、バスの姿がなく(むしろバス停がよくわからず)、タクシーにて移動することにしました。
駅前のタクシープールには黄色の車体のタクシーが沢山待機していました。そこへ移動する途中にもタクシーが必要か声をかけてくる人がいましたが、これは白タクの営業っぽかったのでスルーしました。正規のタクシー乗り場の方が安心です。
台東駅からホテル(旧台東駅の目の前)までタクシーで210元でした。そこそこ走った割には安かったです。ただし、信号が少ない分、高速走行だったのはご愛嬌で…
台東宿泊(旅人驛站鐵花光點館)
ここがホテルだよと言われ、タクシーから降りましたが、目の前の建物は若干名前が違う…
今回の予約は旅人驛站鐵花「光點館」だったので、名前を探すこと数分…
「光點館」がありましたが、入口が開きません??、よく見てみると…「文創館」のフロントでチェックインをするように案内がありました。タクシーの運転手はチェックインを文創館で行わなければならないことを知っていたので、文創館前で降ろしたのだとようやく気付きました。運転手さん、すみません…
これを理解するのに苦労しました。なお、翌日の朝食も「文創館」でした。
旅人驛站鐵花光點館の客室です。部屋ギリギリのベッドと、小さなデスクでほぼいっぱいでした。
バスタブはなく、シャワーのみです。
シャワーで床がびしょびしょに…トイレを済ませてから浴びた方が良さそうです。
チェックイン後、夜市へ!
無事にチェックインした後は、毎度おなじみの夜市散策へ出かけました。台東観光夜市はホテルから徒歩5分くらいでした。
台北などの夜市と比べると、人は少なかった印象です(金曜だったためか?)
怪しげなたこ焼きを発見!
緑のマヨネーズ様の物体はワサビ??ツーンとしないし、むしろ全体的に甘い。油をたくさん使用しているため、銀たこのように外はカリカリでした。
2日目(台東周辺観光、台北へ移動)
旅人驛站の朝食
文創館の地階が朝食バイキング会場でした。
品数はそれほど多くはありません。味付けはまあまあでした。
旧台東駅
旧台東駅の駅舎やホームなどが残されていました。
ホームや線路も残されていました。
駅舎には改札も残されていましたが、何か物寂しそうでした。
鯉魚山公園(台東神社跡)
日本統治時代の台東神社跡で、かつて本殿があった場所には忠烈祠が建てられていました。
寶町藝文中心
地球の歩き方などのガイドブックには掲載されていませんでした。宿泊したホテルからは少し離れていました。
日本統治時代の建物(日本家屋)をリノベーションした施設です。4棟から構成されていますが、台東の観光サイトによると、全て日本統治時代の町役場の官舎で、1棟が町長公邸、3棟が職員住宅だそうです。
手前の建物が戦前に町長公邸(戦後、台東市長公館)として使用されていたようです。
建物内部に作品が展示されていました。
なお、この建物の裏手にも日本家屋が点在していましたが、ほとんどが廃墟と化していました。
榕樹下米苔目
地元の人気店で、榕樹下米苔目という店名は「ガジュマルの下の米苔目(米粉で作った麺)」という意味だそうです。
米苔目は「湯(汁あり)」と、「乾(汁なし)」が選べますが、今回は乾を選択しました。
日本語のメニューが準備してあったため、注文は比較的簡単でした。
台東糖廠
日本統治時代に建てられた製糖工場(1913年創業)の跡地です。
敷地内に資料館(東糖文物館)がありますが、土日休業みたいでした。資料館が開いていなかったので敷地内を散策する程度で終了でした。観光地化された他の製糖工場のイメージを持って訪問すると、とてもがっかりします。
旧台東駅よりバスで移動できますが、帰りのバス停の位置がよくわかりませんでした。本数も少ないようです。台東糖廠から台鐵台東駅へのアクセスが悪かったため、台東駅への移動にはタクシーを利用しました。
付近の道路を走るタクシーが少なく、折角見つけた「空車」表示のタクシーにも助手席に人が座っている…でも運転手は台東駅までOKだと??
乗車後、Googleマップで見ていると、台東駅と反対方向へ車が進んでいきます。しかも、よく見ると、メーターが動いていない!
やってしまった!
結局、助手席に乗っていたお客さんをホテルに送る途中で拾ったらしく、ホテル経由で遠回り、しかもメーターを使っていないので相手の言い値となってしまいました。150元もかからない距離で200元。噂に聞いているタイなどのぼったくりタクシーと比べたらまだましかと思い、トラブル回避も含めて黙って200元払いました。次からは他の乗客とメーターだけは必ず確認しようと反省しました。
鹿野へ移動(自強307号)
台東(13:15)⇒鹿野(13:28)
昼の時間帯は区間車(各駅停車)が少なく、自強号を利用しました。
ディーゼルの自強号でした。1990年の日立製でした。
座席はリクライニング可能でした。
龍田村(旧鹿野村)
旧鹿野村は日本統治時代に日本人が開拓した村です。最寄駅は台鐵鹿野駅。
鹿野駅から徒歩で移動しました。駅周辺は坂道となり、道の両脇にはパイナップル畑が広がっていました。
駅から約1.6km、20分ほどで旧鹿野村役場に到着しました。
管理人さんがいらっしゃり、建物内でカフェの経営もされているようでした。日本語はほとんど話せない方でしたが、日本人の観光客(見学者)はとても少ないと話をされていました。地元の方々が折角建物を残してくださっているのに、ちょっと残念な気持ちになりました。
龍田村ではタクシーをほとんど見かけなかったので、流しのタクシーはほとんど期待できないような印象でした。鹿野駅前ではタクシーが客待ちをしていたので、龍田村をタクシーで観光されようと思われている方は、貸切の交渉をされた方が無難なようです。
台北へ移動(普悠瑪431号)
鹿野(15:32)⇒台北(19:37)
台東から台北へ乗り換えなしの普悠瑪号に乗車しました。
以前花蓮を訪問した時に、列車の指定席が取りづらかった(特に自強号はほぼ満席)記憶があったため、今回の席もインターネット予約を利用して事前に予約しました。乗車してみると案の定、ほぼ満席でした。
途中、花蓮から乗車してきた女の子が急に話しかけてきて驚きました。最初は中国語でしたが、日本人なので日本語か英語でお願いと伝えると、英語のマシンガントーク…焦りました。よく聞くと、5人組で旅行をしており、4人は目の前のボックス席(5号車)を取れたが1人だけ離れた席(1号車)になったので、代わってほしいとのお願いでした。
折角の旅行なのに1人だけ車両も違う席は可哀そうだなと思い、OKを出して移動しました。1人旅でしたので特に支障はありませんでしたし、感謝されてむしろ気分よく過ごせました。
台北宿泊(璽愛旅店)
翌日は早朝に國光バスで空港へ向かう予定でしたので、ターミナル近くのホテルをとのつもりで予約したのですが…
なんと、ターミナルは移転!移転先がホテルから遠くなってしまい、残念でした。しかも、早朝は地下街の入口が閉鎖されていたため、雨天時に濡れないようにというもくろみも外れました(晴れたので影響は受けませんでしたが)。
3日目(帰国)
台北から空港へ(國光バス)
ターミナルが移転していました。
朝5時にもかかわらず、空港行のバスは大賑わい。MRTが6時からなので、それまではバスが空港までの移動手段の主役です。
空港行は2番のりばから出発します。
遊悠カードを持っていれば、ターミナル内でチケットを購入せずに乗車できました。
鹿児島へ(帰国)
出発の待ち時間はいつものようにラウンジで食事にしました。チャイナエアラインラウンジでガッツリ食べたあとは、THE MOREでハーゲンダッツのアイスクリームをいただきました。どちらのラウンジも、特定のクレジットカードを所持していれば無料で利用できます。
今回の鹿児島行きの便はC5R(バスゲート)でしたので、チャイナエアラインのラウンジ(D4ゲート前)は離れている一方、THE MOREは最も近いラウンジとなりました。そのため、〆のハーゲンダッツはゆっくり楽しめました。
旅の感想
正味43時間、しかもほとんどが鉄道での移動でしたが、南と北で異なる景色も見れて良い思い出となりました。台鐵はどんどん電化されて普悠瑪号が台東発になっていたことには驚きました。最新の普悠瑪号はもちろんですが、非電化区間をのんびりと走る莒光号もなかなか味があってよかったです。